市街地の道路では排水管・マンホールなどの地下埋設物の近くが多く、郊外の道路では河川沿いや堤防、橋梁の端部(構造物の境界)などが発生しやすい場所です。
調査でわかった異常信号の範囲(短辺)・深度から陥没危険性を判定します。範囲が広く、深度が浅い空洞ほどを危険と判定します。
現地調査で使う探査車には探査速度、探査深度、探査能力、位置の特定、安全設備などの性能が求められます。
調査箇所の道路標識や道路標示と同様な速度で探査できます。最高速度80kmまで探査可能です。
国内の道路では一般的に深度1.5m~2.0m程度まで探査可能です。
しかし、地下水位より下のものは探査ができません。
路面下空洞探査の一般的な仕様書において、縦50cm×横50cm×厚さ10cm以上の空洞を深さ1.5mまで検出できるものが求められます。
20cm前後の誤差で検出可能です。位置の表記は地物からの距離を調書に記載します。
黄色い回転灯や電光掲示板などを備え一般車両や周囲に調査中のお知らせをしています。また、車両は道路維持作業車の登録を行っているものを使用します。
道路交通法施行令では、「道路維持作業用自動車は、道路の維持、修繕等のための作業に従事するときは、車両の保安基準に関する規定により設けられる黄色の灯火をつけなければならない。」と定められています。
測定器から送った電磁波が地下水に入ると極度に減衰します。よって、反射してくる電磁波が著しく弱まり確認できません。同様な理由で、水分を多く含む地層でも確認がむずかしくなります。
道路の空洞調査では非破壊で調べることはむずかしく、開削やボーリングでの調査となる場合が多いです。